こんにちは
にしむらです
【HSS型HSP】私が直面した子育ての難しさ
「大胆だけど心は繊細」
「元気だけど本当は傷つきやすい」
突然ですが、あなたの周りには自分と同じ悩みを共感し合える、HSS型HSPさんは、いらっしゃいますか?
子育ては、HSPに関わらずどんな親御さんにとっても、正解のない挑戦の連続ではないでしょうか。しかし、自身がHSS型HSP(高感受性の高い人)である場合、その難しさはさらに増すことがあります。私自身がそうであることから、たくさんの苦悩を重ねました。その経験を通して感じた子育ての難しさについて、今回は探ってみたいと思います。
HSS型HSPの特徴
まず、HSS型HSPの特徴とは何でしょうか?高感受性の特性を持つHSS型HSPは、人口の約6%しか存在しません。外部からの刺激に敏感であり、情報を細部まで深く処理する傾向があります。HSP特有の繊細さは持ちながらも、元気で大胆なため、本当は傷つきやすいことを理解されにくいのも特徴です。
HSS型HSPは、自分自身にも違和感を感じている部分があり、正解を探しては、闇の中をぐるぐると彷徨うような、独特の悩み方をします。その深い悩みが周りからは共感されにくく、孤独感に陥ったり、自分で自分を追い込でいく悪循環がたびたび起こります。
HSS型HSP特有の感情の豊かさや共感力は、とても素晴らしい特性でもありますが、子育てにおいては、出来事に対し強く反応するために、いくつかの負担となる課題を引き起こします。
では、実際にどんなことが負担になってしまうのか、4つのポイントにしてお伝えしますね。
HSS型HSPによる子育て 難しさを感じるポイント
過剰な刺激への反応:HSS型HSPの人々は、普通の刺激に対しても過剰に反応することがあります。子供の泣き声や騒ぎ声など、非HSPと比べると、一般的な日常の騒音でも、大きなストレス源になることがあります。これが子供のお世話をする中での難しさの一つとなります。
自己要求の厳しさ:生真面目な気質を持つHSS型HSPは、自分自身に対しても非常に厳しい傾向があります。子育てにおいては、完璧主義に陥りやすく、自分が十分に良い親であるかどうかを常に問いかけることがあります。このプレッシャーは、ストレスと不安を引き起こす原因となり母親自身の心の負担と疲れを増幅させ余裕を失わせてしまいます。
共感とバランス:HSS型HSPは共感力が高いため、子供の感情に敏感に察知します。しかし、その反面、過剰な共感から自己犠牲に陥りやすいこともあります。子供に起きている事象を親である自身の責任だと思い、問題を解決しようと苦悩したり、熱心に動き回る傾向にもあります。これにより、視野が狭くなりバランスを保つことを難しくします。自分の感情と子供の感情をうまくコントロールしようとしればするほど、バランスが失われ負担が大きくなります。
情報過多と過負荷:アンテナが高いHSS型HSPは、情報を深く考えることが得意です。自分事として落とし込む能力も高いため、子育てに関する情報過多によって知らず知らずのうちに、情報に押しつぶされることがあります。様々な子育てのアドバイスや情報に振り回されることで、親子らしさが分からなくなったり、自分自身の子育ての方向性を見失ってしまう恐れがあります。
必要なのはテクニックではなく…
お伝えした4つのポイントは、実際の子育てでの難しさでした。
繊細さと、刺激を求める行動を繰り返すHSS型HSPですが、子育てをしていると、自分だけの問題では収まらず、子供の状況によってその気持ちの揺れ方が強まる傾向にあります。
頭では理解できるけれど、実践するのは難しいのが子育てです。
HSS型HSPにおける子育てにとって必要だったのは、「理解者」でした。一般的な情報や、ハウツーでは複雑なHSS型HSPの思考回路に、当てはまらない事が多いのです。
特有の揺れる感情や、自分の限界を理解すること、自分に合った対応をすることが必要です。余裕のない育児中だからこと、ママの心への寄り添いと、ゆとりが大切だと考えています。
一生懸命な気持ちを持ちながらも、完璧さを少しゆるめてあげる事を自分に許可し、柔軟性を持って子育てに臨めたら良いですよね。
私は、子供に対して一生懸命でありながら、どうしても上手に子育てが出来なかったことに、ずっと疑問でした。その時はHSS型HSPという言葉さえも知らなかった為、本当に自分がダメな母親であると自己否定ばかりを繰り返していました。
自分の特性が分かったことで、一般的な情報では上手くいかなかった理由も明確になりました。
HSS型HSPにしか理解できない悩みがあると思います。何をしても上手くいかなかった私が、変化したのは心の仕組みを理解できたからです。
HSP特有の深い愛情と共感力を、まずはご自分のために上手に活用していただきたいと思っています。
ママが充実していることは、家族、お子さんにも良い影響しかありません。自分にしか出来ない親子の時間を楽しみたいですね。